ページの本文へ

INTERVIEW03

原子力発電所の安全性を担保する責任ある仕事

K.N
エンジニアリング事業部原子力設計本部
解析エンジニアリング部プラント健全性評価グループ技師|2010年入社

IT活用し徹底的に解析・評価することで原子力の安全性を担保

私が当社に入社した理由は2つあります。1つ目は、出身地である茨城県日立市をルーツとする日立グループで活躍したかったからです。2つ目は、大学時代に専攻していたコンピュータプログラミングの知見とスキルを活用して、社会に貢献したいと考えていたことです。この2つにまさに合致していたのが当社であり、クリーンエネルギーによる持続可能な社会に欠かせない原子力発電所に関する事業でした。

業務内容は、原子力発電所における目に見えない現象や実験などでは再現が難しい現象について、仮想モデルをコンピューター上で構築し、解析シミュレーションを行い評価することです。地震や火災をはじめ、想定外の自然災害、それらを起因とした原子力発電所内の機器や配管の故障などの現象について、仮説を立てて解析シミュレーションを行います。直近では、森林火災発生時の原子力発電所への影響を解析シミュレーションしました。具体的には、原子力発電所の近隣で森林火災が発生した際に火災が発電所に到達するまでの時間や火災の規模について解析シミュレーションを行うことで、火災によって原子力発電所の安全性が保たれるか否かを評価し、保たれない場合は火災に対する対策を提案します。このように自然災害や事故に対する個々の事象に解析を用いて追求することで、改めて原子力発電所の安全性が担保できると認識できました。

解析・評価結果は原子力規制委員会に。責任重大だからこそ大きな達成感

コンピュータを用いた解析シミュレーション業務は、設計や施工といった他部署の業務と異なり、実際のモノを直接作成するわけではありません。仮想モデルによる解析シミュレーションで安全性の条件をクリアすることで、実際の設計や施工を進める条件となったり、既に存在する施設の安全性の再確認に使用されます。

東日本大震災後には原子力発電所に関する新規制基準が新しく作成、運用されており、高度な解析シミュレーションによる正確な評価及びエビデンスが求められます。様々な仮説を立てては検証を繰り返すので、その過程で解析シミュレーションにおける多くの知見や手法を身につけられました。解析・評価の結果は国家機関である原子力規制委員会に提出され、原子力発電所の審査の過程で情報公開されます。責任重大ですが、自分の成果が国に認証される、大きな喜びとやりがいを実感しています。

チームで協働。全社的な深いきずなもモチベーションに

解析シミュレーションと聞くと、一人でパソコンの前に向かっているイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。私が所属するチームは4名でつねに話し合いながら個々の課題を共有し、全員で解決を図っています。私は技師というポジションなので、メンバーに対する指示や設計部門のスタッフとの打ち合わせなども私の仕事です。

また、当社では直属の部下や上長と、仕事やプライベートについて話ができる「1on1ミーティング」が設定されているので、なんでも話しやすい環境が整っていると思います。当社が積極的に取り組んでいる「THM(タウンホールミーティング)」では、事業部の枠を超えて同世代の社員とつながり、社長や管掌役員と意見を交わすことも可能です。悩みを共有でき他部署の方とも知り合えるので、より仕事が進めやすくなると感じています。

私のこれからの目標は、進化の速い解析シミュレーションをさらに究め、技師から主任技師へステップアップすることです。そして、一段と精度の高い解析結果を導き出し、原子力発電所の安全に力を尽くしていきたいです。

1日のスケジュール

  • 09:05
    フレックス出社(子どもの送迎のため)
  • 10:00
    作業進捗状況などを確認し、自席で解析業務
  • 14:00
    部署での情報共有、作業依頼
  • 16:00
    他部署や顧客との業務内容の調整
  • 17:35
    上長に状況報告後、退社

オフの日の過ごし方

家族と過ごす休日のひとときが何よりの幸せ

休日は家族と有意義な時間を過ごすことを会社が推奨しているため、平日の作業効率を上げることで休日出勤をほぼないようにしています。夏季、年末年始休暇も連続して取得可能です。そのため、土日のお出かけは妻、娘、息子と近場の公園や動物園、水族館が定番。長期休暇には旅行をすることもあります。社内で同じような年齢の子どもを持つメンバーと子育てについて語り合うことも多いです。