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Hitachi

モジュール化(大型ブロック化)

モジュールは一般的に交換可能な部品の集合体を指しますが、火力・原子力発電所の建設ではプレハブ可能な装置・構造物の集合体を指します。また集合体とする目的は、施工性改善による安全性・品質向上です。大型原子力発電所の据付機器質量は約5万トンですが約10%以上がモジュール化されています。

原子力発電所のモジュール化と背景技術

当社は、原子力発電所の据え付けにあたり広範囲のモジュール化と大型化を追及しています。広範囲のモジュール化に必要なのは、建築JV殿との綿密な建設計画の調整です。原子力発電所では小部屋が多く、建物が完成してしまうと大型モジュールや大型機器の搬入は困難となります。このため天井のコンクリート打設時期の調整、コンクリート壁の一部を後から打設するなどして調整を行います。特殊な条件では、据え付け後の建屋壁打設のための型枠施工が困難な場合がありますが、モジュール側に型枠を設置し、据え付け後はコンクリートの注入が行えるよう工夫するなど柔軟なアイデアで対応しています。
モジュールの大型化については、製作上の課題や搬入の課題がケースごとに発生します。モジュールは大きいものでは500トンにもなり、構成する部品類は数千点にものぼるため、部品の的確な納期管理が必要です。また製作・据え付け精度も重要であり、最近では高度な光学機器を駆使して対応しています。完成モジュールを製作工場から埠頭まで、積替え無しで陸送するための特殊搬送機材の開発(図1)、クレーンで搬入する際にモジュールが変形しないように各吊り点(ワイヤを掛ける場所)ごとに設計した荷重範囲を監視する技術(図2)などを自社開発しています。

写真:【左】モジュール 【右】マルチローラ+フラットジャッキ

画像:マルチローラシステム(各マルチローラのジャッキ上荷重を設定値±15%以内に制御)
図1 マルチローラシステム(各マルチローラのジャッキ上荷重を設定値±15%以内に制御)

写真:大型復水器モジュール

画像:荷重監視システム(荷重を設定値±30%以内に制御)
図2 荷重監視システム(荷重を設定値±30%以内に制御)